こんにちは、AYUです。「AYUのハハッと矯正日記」をご覧いただきありがとうございます。

今回は、歯列矯正とは関係なく、AYUの大好きなマンガのお話です。

こちらの記事では、漫画『七つ屋志のぶの宝石匣』15巻の内容と感想について書いています。

また、『七つ屋志のぶの宝石匣』を知らない方、知っているけどまだ読んだことのない方へ、おすすめポイントも紹介していきます。

※以下ネタバレを含みます。

『七つ屋志のぶの宝石匣』とは

七つ屋志のぶの宝石匣15

『七つ屋志のぶの宝石匣(ななつやしのぶのほうせきばこ)』とは 、『のだめカンタービレ』の作者、二ノ宮知子先生による、「宝石×質屋」がテーマのコメディ&ミステリーです。

東京下町の老舗質屋・倉田屋の娘にして宝石の「気」が見える天賦の才を持っている、高校3年生の倉田志のぶ高級宝石店の外商で、幼少期に謎の火災で一家が離散し、倉田屋に預けられ「質流れ品」になった北上顕定

志のぶと顕定を中心に、質屋を舞台に、また北上家の家宝の「赤い石」を巡って、様々な人間ドラマが展開されます。

【ネタバレあり】『七つ屋志のぶの宝石匣』15巻のあらすじと感想

宝石

「久世鷹臣の動向を調べろ…ですって?」

『赤い石』の正体を探るべく、姉の婚約者の父の書斎に忍び込んだ鷹臣。
その影響で政治家の影がちらつき始め、
鷹臣や志のぶの近辺に不穏な空気が漂い出す。
菖蒲によって倉田屋にもたらされた最大の危機とは…!?
そんな中、乃和に「新たな恋人発覚」のスキャンダル!
その相手は…なんと虎徹だった!!
そして志のぶにも、年下男子からの結婚の申し込みが!?

KC Kiss 七つ屋志のぶの宝石匣⑮ 裏表紙より

あらすじ

『七つ屋志のぶの宝石匣』15巻には、Story.57からStory.60の4話が収録されています。

Story.57

デュガリーでの顕定の同僚、宮地くんが活躍(?)する回です。一方、政治家の橘氏と三浦銀一が連絡をとり、鷹臣が警戒されるきっかけになります。

Story.58

中学1年生の男の子、新キャラ登場!志のぶを非常に慕っています。これが、裏表紙に書いてあった「年下男子」です。この話で、パラサイト隕石、ペリドットが出てきます。

Story.59

乃和と虎徹が会っていたところをパパラッチされて乃和のピンチ!?しかしここはデュガリーのSNSの撮影で世間に一矢を報いる形となり一件落着。一方、青山菖蒲の差し金で倉田屋に例の「合成ダイア」が持ち込まれ、店に盗聴器まで仕掛けられる。倉田屋、ピンチ!?

Story.60

盗聴器が仕掛けられていたことを知って、罠を逆手に取った志のぶと鷹臣。顕定には隠していたが、バレて心配され、しばらく倉田家で寝泊まりをすることに。顕ちゃんとの同棲生活がスタート!?

感想

漫画を読む女の子

冴えないイメージの宮地くんが活躍する話(Story.57)が好きです。

「女性も男性もみんな呪いあうのをやめて好きなものを好きっていえばいい」

本当にその通りです。他人と比べて引け目を感じたり、他人の言動に左右されたりコンプレックスを感じたり。誰しも経験はあると思います。一歩踏み出した先は、意外と気にもむようなものではないもしれません。

また、虎徹と乃和の話(Story.59)も好きです。

家族に振り回されっぱなしの人生でダークなイメージの乃和に、孤独に生まれたが周りの人に恵まれ太陽のような虎徹が入り込み、乃和の心が内側から明るく照らされていく感じがします。

蓄光するハックマナイト、欲しいと思いました!

デュガリーの広告用SNS、虎徹登場ヴァージョン、とってもカッコよかったです。

未読の方はぜひ読んで!おすすめポイント

1.実は身近な!?宝石が題材

「宝石」というと、数十万~100万を超える、高級なものをイメージしがちですが、実は意外と身近なところにもあります。女性だと多かれ少なかれ、アクセサリーやジュエリーに興味はあると思います。さほど興味はなくても、親が持っていたり、友達が身に付けていたりと、触れる機会は多いでしょう。

また、誕生石やパワーストーンなどに興味がある方も多いのではないでしょうか。そういった面からも、身近なテーマだといえます。

単行本のカバー裏には、その巻に出てくる宝石がカラーで紹介されています。漫画は白黒ですが、このようなリストがあることで、より楽しめます。

15巻に登場する宝石リスト
15巻に登場する宝石リスト

2.コメディー要素や現実世界のオマージュが多い

時事ネタやオマージュがいたるところに散りばめられています。ひとつひとつがセンス良く面白く、気持ちよく笑える漫画です。

例えば、顕定の勤めるデュガリーは、ブルガリをもじっているのだと思います。作中にでてくるブランドでは、ほかにも、エルメス→スルメス(AYUはこれが一番好きです)、ヴィトン→ヴィットンなど、有名どころが多く分かりやすいです。

ブランド以外にも、ラ・ラ・ランドのダンスのポーズが出てきたり、スマホゲームのツムツムのオマージュが出てきたりします。私は、ツムツム→ズムズムがお気に入りです。

ズムズムのシーン

3.宝石の知識がなくてもOK!質屋や宝石にちょっと詳しくなれる

質屋というと、少し古いイメージというか、馴染みのないように思われるかもしれません。しかし、昨今の断捨離や片付けブームで、リサイクルショップや買い取り専門店、あるいは質屋に行く人もいるのではないでしょうか。

作中では質屋の仕事や日常が描かれ、知らない世界を知るという意味でも興味深いです。

宝石鑑定や、宝石・ジュエリーにまつわる知識も豊富で、かなり専門的な内容も出てきますが、丁寧に描かれていますので、とてもわかりやすく、勉強になります

全国質屋組合連合会(全質連)が制作に協力されているそうで、 全質連 のホームページに、「質屋が解説する『七つ屋志のぶの宝石匣』」というコーナーもあります。興味のある方はそちらもぜひ覗いてみてください。作品に対する理解がより深まるかもしれません。

宝石に詳しくなれるという点で、女性だけでなく男性にもおすすめできるポイントとして、15巻では、メンズジュエリーが出てきます。カジュアルにもフォーマルにも使えるスティックピンラペルピンともいいます)の話は、さりげないオシャレの参考にもなります。

まとめ

『七つ屋志のぶの宝石匣』15巻では、「隕石なくして宝石は語れない」という顕定のセリフがあるように、宝石の偉大さ、壮大さ、計り知れない生命の神秘を感じます。

本筋のストーリーも佳境にさしかかった感があり、さらに、志のぶと顕定のラブも(!?)チラ見えします。

評論家でも漫画家でもない素人のマンガ好きがいうのもなんですが、『七つ屋志のぶの宝石匣』は、特にこの15巻は、読めば読むほど、構図とか背景とか装飾とかキャラとか魅せ方とかストーリーが、もう作品の全てが素晴らしく、もう本当に大好きです!(語彙力…笑)

ラブコメ、ミステリー、人間ドラマ・・・二ノ宮知子ワールド。今まで読んだことのない新ジャンルを開拓したい人に、おすすめの漫画です。

投稿者

管理人AYU

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