前回の受診から2週間後、4回目の受診となりました。この日は、クリンチェックといわれる治療シミュレーションのみで、所要時間は30分程度でした。
クリンチェックとは?
クリンチェックとは、インビザラインの米国アライン社による3次元シミュレーションソフトを通じ、コンピューターの画面上にて、治療完了にいたるまでの総合的な治療計画の立案・検討を行うことです。
マウスピースは、最初は60枚の計画です。3Dデータで、マウスピース1枚ずつの動きをシミュレーションしたものを、正面や横など様々な角度から見せてもらいました。そして、再度丁寧に治療計画について説明してもらいました。
私の場合、小臼歯を4本抜歯しての治療なので、抜けた部分がどのように埋まっていって歯が並んでいくのかが気になっていました。
ある歯を中心に、今ある歯並びが若干後退して、並んでいくイメージです。後退といっても、輪郭的にみて、歯が下がったとはほとんどわからないレベルだそうです。
3Dシミュレーションで見ると、面白いくらいにキレイに並んでいくので、治療が楽しみになってきました。
院長先生への質問
クリンチェックの確認後、マウスピースの作製になります。マウスピースはアライン社に発注後、約6週間で完成します。
「何か質問はありますか?」と聞かれ、以下2点について質問しました。
妊娠中の治療は可能か
現在、第二子を出産したばかりではありますが、第三子を考えています。このままいくと、インビザラインでの治療中に妊娠・出産となるのではないか(希望的にも)と思い、「妊娠中でもインビザラインで治療を続けられるのか?」と質問してみました。
結論から言うと、妊娠中も治療を継続して受けることができます。
ただ、妊娠中はつわりが酷いなどの理由で、計画通りマウスピースをつけることができない人もいます。そういった場合には、治療が遅れたり、治療を中断したりすることもあるそうです。
妊娠中や出産後は通院が大変ですが、インビザラインなら通院頻度も通常2~3か月に1回ですので、負担になりにくいです。
加速装置はいつから使用できるか
加速装置とは、赤外線を照射し、歯茎の細胞に働きかけて、歯の動くスピードを速める装置です。使用方法は、自宅で1日10分程度装着するだけです。
加速装置は、最初のアライナー(2週間)は使えないが、2枚目からは使えるそうです。途中からでも導入できるが、考えているなら早い方がいいということで、購入することにしました。
私の通う矯正歯科では、オルソパルスは在庫がなく、現在はPBMヒーリングという機器を使用しているそうです。両者の機能・性能は同じで、PBMヒーリングの方が、値段が3万円ほど安くなります。
たいていの人は治療の過程でマウスピースを作り直しますし、私の場合、アライナー再製作を含めて3年半~4年かかる計画だといわれていました。
院長先生曰く、「妊娠・出産の可能性もあるなら、治療期間を短縮するためにも、予算が許すならぜひ使ってください」とのことでした。
小臼歯抜歯のための紹介状作成
かかりつけの歯科へ抜歯の紹介状を作成してもらいました。虫歯治療や抜歯は、かかりつけ歯科での対応となります。一緒にコンピューターの画面を見ながら、文面を説明して確認しながら進めてくれました。
矯正治療のための抜歯は基本、保険適用外ですが、保険適用として扱ってくれるかどうかが歯科によって異なるようです。
院長先生は、歯科のホームページをみたら抜歯が保険外かどうかだいたいわかるようです。すごい!歯科医あるあるなのでしょうか?
さっそく私のかかりつけ歯科のホームページを見ると、院長先生も知らない歯科だったようです。ページをさっと見て、
「保険適用で抜いてくれますね」
「この先生はきっと抜歯上手いですね」
とのことです。なぜわかるのでしょう?
何はともあれ、『小臼歯を上下左右4本、矯正歯科での予約日(最初のマウスピースをつける日)より5日から2週間前までに4本とも抜歯完了するように』という内容で、紹介状を作成してもらいました。
まとめ
4回目の受診では、クリンチェックで矯正中の経過を3Dデータで確認できました。画面上でどんどん変わっていく歯並びに感動し、治療が楽しみになってきました。
また、妊娠中の治療や加速装置について確認できて、長期的にも治療のビジョンがより一層明確になってきました。こちらの先生は説明も丁寧で、都度質問しやすいので安心できます。
最後に紹介状を作成していただき、次回の予約を取って終了しました。
次回は約1か月半後、いよいよアライナー完成。初めてのマウスピースです。