こんにちは、AYUです。「AYUのハハッと矯正日記」をご覧いただきありがとうございます。

このブログでは、育休中にインビザラインで歯列矯正を始めた記録をありのままに綴っています。

この記事は、インビザラインとは関係ありませんが、読書好きで、年間100冊を目標にしているAYUが、おすすめの本をご紹介します。

もう3月になろうとしていますが…遅ればせながら、1月に読んだ本の紹介です。

毎月、本の紹介記事を書いていけるように頑張ります。

1.赤と青とエスキース(青山美智子)

赤と青とエスキース

昨年からハマっている青山美智子さんの最新刊です。今年の本屋大賞にもノミネートされています。11月の発売当初から購入していましたが、積読になっており、やっと読めました。

内容・解説 

メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。
日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。
2度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。

PHP総研の公式ページより

感想

なるほど!そう繋がるのか!と。さすが!というか。感動です。ネタバレになるので多くは語れませんが、ジャックの「エスキース」が見たい、オーストラリアに行きたい!と思わせられました。私は第二章の空知さんの話が好きです。仕事って、こういうことです。情熱をもつことって素敵です。

2.朝が来る(辻村深月)

ミステリーをベースに様々な人間模様を描く辻村深月さんの作品です。辻村さんは作品数も多く、映画・ドラマ化されたものもあり、『朝が来る』も映画化された作品のひとつです。図書館で借りて読みました。

内容・解説

出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー

親子3人で平和に暮らす栗原家に突然かかってきた一本の電話。電話口の女の声は、「子どもを返してほしい」と告げた――。

文藝春秋BOOKS公式ページより

感想

妊娠出産を経験した身としても娘をもつ母としても、ある意味衝撃作でした。ひかりちゃんにとってのハッピーエンドがみつからず、悲しいお話に感じました。不妊治療や、女性、特に母親の心理が巧みに描かれており、女性目線の話ではありますが、父親になった男性にこそ読んでほしい作品だと思いました。

3.マチネの終わりに(平野啓一郎)

インスタでフォローしている読書アカウントの紹介や、おすすめ投稿でよく目にするので、気になっていた本です。たまたま、図書館で目についたので借りて読んでみました。

あらすじ

物語は、クラシックギタリストの蒔野と、海外の通信社に勤務する洋子の出会いから始まります。初めて出会った時から、強く惹かれ合っていた二人。しかし、洋子には婚約者がいました。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまいます。互いへの愛を断ち切れぬまま、別々の道を歩む二人の運命が再び交わる日はくるのかー

『マチネの終わりに』特設サイトより

感想

序盤から、男性作家の本という印象を受けました。表現が難しく、決して誰もが読みやすい本ではないと思いますが、非常に様々な知識が出てきて、こういう本からこそ特に読書のおもしろさを感じます。内容は、ある登場人物に途中でイライラしてしまいますが、主人公を応援したくなります。大人の恋愛に、こんなに儚く切なく美しく綺麗なものがあるのかと感動しました。いままで読んだ中でいちばん美しい恋愛小説です。

4.博士の愛した数式(小川洋子)

第1回本屋大賞受賞の、言わずと知れた名作です。読んでみたいとずっと思っていながら、未読でした。この本も図書館で借りました。

あらすじ

[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。

新潮社『博士の愛した数式』特設サイトより

感想

私も数学は苦手な方でした。しかし、この本に描かれている数学には難しさやとっつきにくさは全くなく、むしろ数字の美しさや面白さには興味をそそられるものがあり、すらすらと楽しみながら読めました。しかし、博士の記憶は80分しかもちません。本当に切ない。切なくて悲しいけれど、心温まる物語でした。

まとめ

1月に読んだ本(小説)は4冊でした。うち、購入したのは1冊、あとの3冊は図書館で借りて読みました

今まで読んだことのない作家さんの本を読むことができたので、良かったです。(実は、青山美智子さん以外の3人は未読でした。)様々な作家さんの本、すなわち表現や知識に触れることで、自身の見地を広げることができます。

この4冊の中では、赤と青とエスキースが好きです。連作短編集が読みやすくて好んで読むということもありますが、それを抜きにしても物語の仕掛けが秀逸で、ありふれた表現になってしまいますが、とても面白かったです。

博士の愛した数式も、ハートフルな内容で、何回も繰り返し読みたいと思える本でした。将来、子どもたちにも読んでほしいです。

最後までお読みいただきありがとうございます!